午前中は家事をこなし、お昼から夕方まで自宅で働く。夜は子供にごはんを食べさせて寝かしつけ、少し時間が出来たら再び働く。そんなワークスタイルを実現している女性が増えている。自分の生活スタイルに合わせ、スキルと空いた時間を有効に活用できる仕事選びをする環境が整いつつあるのだ。

従来は、企業の正社員として定年まで働き上げることがスタンダードであった。当時、女性が定年まで同じ会社で働き続けるケースはまれで、出産・子育てのタイミングで仕事を辞め、家庭に入ることが多かった。現在では働き方がフレキシブルになり、出産・子育てをしながら働く女性を支援する企業が増えている。育児休暇や時短勤務がその例である。男性の育休取得を支援し、女性の活躍のチャンスを広げようとする運動もある。

他にも、フリーエンジニアとして自宅で仕事を受注し、働き続けるケースもある。フリーエンジニアは、自分のスキルを全面に打ち出して、顧客の仕事を自ら引き受ける働き方である。パソコンとインターネットの環境があれば仕事をスタートできることが、最大のメリットである。小さい子供がいたり、持病があって長時間外で働けない場合や、住んでいる地域に自分のスキルに適した仕事が見つからないケースにおいて、フリーエンジニアの働き方は効果を発揮する。場所や時間にとらわれない働き方をしつつ、スキルと収入をアップできるのだ。

前職で磨いたスキルを寝かせておくのはもったいない。空いた時間を利用して少しでも社会に還元できないか、と考える女性にフリーエンジニアの仕事は適していると言えるだろう。もちろん、女性だけでなく男性にも魅力的なワークスタイルである。
実際に在宅での仕事以外に、客先に常駐して業務を行なうこともあり、フリーランスの色んな働き方が今注目されていることも周知の事実である。